祖父が他界して5年になるのかな。
あまり夢とかに出てこないけど、先日ふと出てきた。
なんてことはない、祖父の仕事の様子が流れていた。
祖父は常に祖母から働かないとぼやかれていた。
たしかにはたから見ててもそうだった。
でも、今振り返ると、祖父の仕事がきちんとあったのだ。
仕事は大まかに分けて、作業班と指示する人に分かれる。
作業班ばかりだと方向性が怪しくなる場合があるし
指示する人が多いと作業自体が進まない。
祖父は指示する側の人だったのだ。
祖母は作業班。
祖父は作業が効率よく回るように先回りして行動していたのだ。
祖父は戦争体験者だ。
ふとももには銃弾の跡があった。
しかし拘留もされず、無事戻ってきた。
戦争は私たちが知らない、大変過酷な状況だ。
生命を断ちに行くのだから当たり前であるが
今の私たちには到底耐えられないだろう。
そんな状況で祖父は学んだのだと思う。
人が同じ方向を向かうにはどうしたらいいのか、を。
祖父がいなくなった今、ようやく祖父の偉大さを改めて知った。