真綿で首を絞める。
ゾーンディフェンスはそんな感じだと思ってください。
いつの間にか投げる場所がなくなっていく、そんなイメージです。
どこではめるというふしだらな考えではなく、徐々に追い詰めていくようにしましょう。
そのためには、相手に対し、優位に立つ何かがなければなりません。
それを見つけていきましょう。
1、状況
2、ポジション
3、スピード
4、サイズ
5、読み
1、状況
風を味方につけることは戦術において非常に重要なポイントであることは誰もが認めるところでしょう。では、追い風と向かい風での違いを考えてディフェンスしているでしょうか?追い風で難しいスローや向かい風でも流れるスローを考えているでしょうか?スローワーによって追い風が得意な人、苦手な人がいることを把握しているでしょうか?スローの質によって、追い風で落ちてしまうことや向かい風で浮いてしまうことを知っているでしょうか?これらのことを総合的に判断して次の行動に活かしましょう。
2、ポジション
ポジション、つまり人の配置はゾーンディフェンスの”肝”です。ポジションニングが悪いといくら頑張っても止めることはできません。では、どのような考え方で進めれば良いのでしょうか?
私が考える方法は1人ずつ配置する方法です。マーカーはここ、次は、その次は、といった感じです。その際どんなことが想定されるかそれに間に合うかどうか間に合わないのであればどうするか想定してみましょう。
3、スピード
相手よりも速く動けばディフェンスできることは想像に難くありません。でもそれが出来ないからゾーンディフェンスをしているケースもあるでしょう。 中学校や高校で速度という内容を学習したことを覚えているでしょうか?速度は速さと方向によって決まります。同じ方向に走る場合は方向が同じですから速さだけで比べられます。同じ方向に走ったのでは速さが速い人には敵いません。しかし違った方向に走れば勝つことが出来ます。 同じような考え方で、相手が走る前に動き出せば相手よりも速くなります。 この速さと方向、つまり速度を考えることで相手よりも速く動くことが出来るでしょう。
4、サイズ
190cmのジミーミクル選手がマーカーだったらスルーザマーク出来るでしょうか? ジミーミクル選手が奥にディフェンスしていたらロングシュートが成功するでしょうか?
体の大きさは武器になりますので、それを積極的に活用しましょう。相手にプレッシャーを与えるだけでもミスを誘います。1点を争うゲームになりがちな強風下ではミスは命とりです。
5、読み
読みは想定とも言い換えることが出来ます。追い風だから、あの選手が持ったから、マーカーがアイツだから、この陣形だから、このスピードだから、ここに来る!と相手の考えを想定するのです。想定しているうちに本当にピッタリと当たることが多くなってきます。 いつの間にか投げる場所が無くなってきます。 想定しているうちに相手をじわじわと追い詰めていく。これが真綿で首を絞めることになるのです。