うちにはおせちが無い。一般的な届いた届かないとニュースになってしまうようなおせちが無い。でもおせちと呼びはしないけれども、正月を迎える料理はある。しかもどれも美味しい。
まずは、手打ちそば。鶏ガラでしっかり出汁をとった汁が温かさを加える。うちの母は面倒だからといって、手打ちそばをうつ。普通は逆なのだろうけども、普段の夕飯に手打ち天ぷら蕎麦が出てくる。
棒たらの甘く煮たやつも美味しい。骨まで食べれる。単体でももちろんだがご飯のお供にもなる。
昆布締めもある。甘く煮た黒豆やさっぱりした大豆もある。
こづゆという伝統料理も美味しい。ザクザク煮と呼ぶ地方もある筍や里芋、人参などを小さく切ってホタテの出汁で煮たものだ。これまたうまい。
年末についたもちもある。
ともかく、どれもうまいのだ。びっくりするほど、うまい。
そして、美味しいから食べ過ぎてしまう。正月太りというやつだね。
幸せ太りと呼んでもらってもいい。幸せなのだ。
仕事もせず、美味しいものをいただく。旅行のようである。
雪が降った山々は映画のようだし、青空は澄んでいる。空気だって清々しい。
これから向かう東京が少し憂鬱であります。