勝負事には、勝つか、負けるか、引き分けの3つがあります。確率で言えばどれも三分の一。でも勝負の世界には引き分けはないから、勝つか、負けるかのどちらかしかありません。
先日、糸井さんの「今日のダーリン7月31日」で、『ほんの少しだけ上回る』ことについて書いてありました。勝つときはどうしても圧倒的に勝つことをイメージしてしまうけれど、勝負事なのだから、『ほんの少しだけ上回れば』いいと。
確かに、10回やって9回負ける相手には、大概負けるでしょう。でも、そんなこと言ってたら、ボクシングやプロレス、柔道、相撲などは、やる前から負けていることになります。でも、実際はそうじゃない。結構、勝っちゃうってこともあるはずです。あとで振り返ると、よく勝ったなあ、なんてことがあるものです。
そんなことを考えていたら、例えば、チームの指針だって、『10回やったら9回負けるかもしれないけど、1回目が今回になったらすごくないか!』というものでもいいいのかもしれません。どさくさというか、勢いに乗じて勝ってしまうってことも想定しておくべきだと思うのです。
そのためには、何が必要か?
それは、相手を観察する目だと思います。そして、その目は自分たちも観察する目でなくてはなりません。相手の出方を観察しながら、相手の考えていることを想定し、それを一つ一つ潰していくのです。そういう小さな積み重ねが、10回のうち1回というジャイアントキリングを成し遂げるのではないでしょうか。